こんにちは。
皆さんはプリンターを持っていますか?
そして多かれ少なかれプリンターの不具合に悩んだことはありませんでしょうか。
私は、なんと今の今まで、そんなトラブルには一切遭遇したことがありませんでした。
今思えばそれは、ただの奇跡としか思えません。
ですので、私の所有しているパソコンはなんと11年選手。
そんな11年のプリンターと、遂に戦う日が来たのです。
まずは、経緯から全部話させてください。
たくさんのトラップに苛まれます。
長い論文にはなりますが、最後には、私が様々なブログでヒントを貰えたように、誰かの役に立てることを願っています。
私のプリンターは、2009年9月発売の、当時では一番良い『PIXUS CANNON MP990』です。
ところが、2020年の6月17日の午後、それは突然起きました。
事務仕事の中で、プリントをしようとしたら、なんと黒だけが印刷されないのです。
プリンターの状態は至って健康。なんの不具合もありません。
他の色は綺麗に印刷されるのに、黒だけが一切印刷されないのです。
その時はまだ、この世に黒だけインクが詰まることが起きるということなど、全く知らない私でした。
そして、先日、50枚以上の資料をプリントアウトしたのです。
全然プリントアウトできたんです。
なので、ある日突然、ピタッと使えなくなったんです。
徐々に掠れていくとかならまだ気づけたでしょうが、これは16日に突然!と表現したい感覚です。
ツイキャスをやりながら面白くない作業をファンに付き合ってもらっていたことも、私にとってはラッキーでした。
配信中にトラブルが起き、ファンの方がいろいろ調べてくださって、目詰まりを指摘してきたのです。
ですが私の中にはそんなトラブルがこの世にあるとは思えなかったので、しばらく理解することもできず、
ただただ、不安とイライラが募っていくばかりでした。
だって、他の色は、いいえ部分的には黒もちゃんと印刷できてるのですから、インク詰まりなわけない!と思うわけです。
そして実際にパターン印刷してみると、ちゃんと全て印刷できるのです!!!
黒もしっかりとね!(トラップ1)
そして、ファンの方に、先日の50枚以上の印刷で燃え尽きたのでは?とのメッセージが妙にしっくりくる感じに、私の中ではプリンターが燃え尽きたイメージの塊になっていきました。
そして、ゴミ箱から先日印刷した50枚以上の資料を改めて取り出して見てみたのです。
全部しっかり印刷されていました。(トラップ2)
しかし、よく見ると、文字が全部青だったから印刷できただけで、どのページにも一切黒の印刷はされていなかったのです。
その資料が全て青で仕上げられていたから印刷できただけで、黒だったらその時に気づたはずです。
念の為、パソコンの中の印刷した50枚以上のデータも確認してみることに。
するとびっくりです!
なんと!全ての文字が黒だったのです!!!!(トラップ2解除)
どーーーゆーーーーーことーーーーーーー!?!?!?!?!?
はっ!
そういえば、以前聞いたことがある。
印刷物の黒は、実は純粋に黒インクだけで印刷されているわけではなく、青など混ぜて表現された黒なのだと。
その青がたまたま生きていたから文字が消えることなく50枚全て印刷でき、そのお陰で私はその異変に全く気づけなかったんですね。
ややこしいですね!
ということは、私のプリンターの黒は、もうとっくにずっと前から出てなかったのかもしれません。
そして、ファンの方に、製造年月日を告げるとこれまたお互いに驚くことに。
なんとプリンターの寿命は3〜4年というのです。
このプリンター、今年で11年です。
そしてプリンターがそんなに寿命が短いことも、私は全く知りませんでした。
いろいろ調べてみると、年数よりも枚数らしく、大体1万枚だろうと。年数が短かろうと1万枚消耗すれば終わるらしい、そんな記事も見つけました。
私のプリンターは購入当時の傷防止ビニールがまだ表面に張り付いてあるほど。
使う時は使うし、使わない時は本当に使わない。頻度的には少ない。少なくとも1万枚はまだまだ使ってない。そんな感じです。
何はともあれ、11年も使っていたら、もう買い換えても良いのでは?という話になり、棚からプリンターを下ろしました。
もう捨てる気満々です。でもとてもショックを隠しきれませんでした。
だって、本体は至って健康なんですもの。
そんなインクのつまりだけで買い換えなんて、ちょっとおかしくない?と。
普通はその辺の部品が取り替えられてずっと使えるものじゃないの?と何度も問いました。
すると、プリントヘッドは本体ほどの値段がすると。
調べると本当にそんな値段なんですね。これは新作を買わせるための戦略でしかないですね。
どう考えても4万以上する部品じゃないもの。
そして、インクを沢山使う強力ヘッドクリーニングを試し、パターンチェック印刷を。
・・・・全部ちゃんと黒も全て印刷できるんですよね。(トラップ1再来)
そこで、ある方が、パターンのメッシュは印刷されていますか?と(今思えば神の声です)私に問いかけてきました。
なんと、綺麗に印刷されていたと思っていたパターンは、丸々本来あるはずのメッシュ印刷の項目が100%消えていたのです!
そして印刷出来ていた黒は、インクタンクには二種類の黒インクをセッティングしています。
その小さい方(染料と顔料があり顔料の部分)だったようです。(トラップ1解除)
そして全く同じ現象が起きてるブログも探してきてくれました。
そこでようやく本当の原因が突き止められたのです。
プリントヘッドが原因だということが。
ここまでがとてつもなく長かったです。
そして、いろんなブログを転々とし、プリントヘッドを取り出して、洗うという手段に行き着きました。
キャノンだけはプリントヘッドを取り外すことができるんだそうです。それは不幸中の幸いですね。
他のメーカーはそのまま本体廃棄になります。ラッキーでした。
そんなことしたら、機械が壊れちゃう・・・(いいえ、すでに壊れてます)と、捨てるつもりのものなのに、これ以上壊すことに躊躇した私がいました。
基盤がついてるものを水に濡らすって勇気要りますよね。どうせ捨てるものだったんですけどね。
プリントヘッドを取り外すことすら捨てようとしてるものなのに躊躇しました。
きっと心のどこかで、叩いたり、明日になったらちょっとは元に戻っていたりしないかなって思っていたのかも。
取り外し方は、youtubeなどに載ってると思うと言われたので、検索すると本当にあって、それを見て学び、見よう見まねで外してみました。
外れました!!!!
そしてぬるま湯に2〜3分、揺すりながら洗ってくださいと。
やってみました!
そして強力ヘッドクリーニングを試して印刷をしてみたのです。
こちらです。
ああ!!!!ほんとだーーーーー!!!メッシュの項目があったんだ!!!!!!
そして、ちょっと出てきた!!!嬉しい!!!!!
洗っていいものなんだねーーーーー!!!!
そして強力ヘッドクリーニングを試していけば、どんどんメッシュが出てくるのでは?と思い、
ここからどんどん繰り返していきました。
遂にインクも底をつき・・・。
でも予備は沢山あったので(互換性の純正品ではない)、さっさと取り替えました。
あああ!!!ちょっと出てきた!!!!
もっともっと強力クリーニング!!!!
うわぁあああああああああぁああああああ!!!!!
出てきた出てきた!
うーーーん、ちょっとマスが増えたけど、微々たるものだねー。
もう一回!インクはこの際在庫全部使ってもいいやいっ!
うーーーーん、もう限界だな。
じゃあ、強力ヘッドクリーニングじゃなくて、ここはもう一度、洗ってみよう!
(もっと早くやれば良かった。ここまでのインクが凄い量になっていました。)
今度は熱湯に長時間浸してみよう!!!!
そして基盤が濡れない水位までギリギリ熱湯を注いで。
するとどうでしょう!!!!!!
うわぁあああぁああぁああああ!!!
そうだそうだ!文字も表示されなきゃおかしかったんだ!
文字があったーーー!文字が出てきたーーーーー!!
そうか、浸す時間が少なかったんだーーーーー!!!!
じゃあ、もっともっと長く浸せば、最初からここまでは出たんだなーー。
インク勿体無かったなーーーー!
ファンの方々から勉強代だと思えば!と励ましてくれました。
そして強力ヘッドクリーニングをもう一度試してみました。
うーーーん、ちょっと出てきたけど、マダラだし、、、これが限界なんだな。
やっぱり捨てるしかないのかな。
そしてふと気づく。
他の項目はアルファベットが真ん中にあるのに、メッシュの項目はアルファベットが上部にある。
・・・・・もしや、まだ半分消えてるとか????(悪い予感で絶望的でした)
試しに文字を印刷してみよう!ということになり、ネットの記事を印刷してみる。
するとこんな感じに。
ほほーーーー。印刷できてないところが、残りの半分の部分なんだな!!!!
よし!熱湯でしばらくつけ置きしていたらこうなったんだから、一晩かけて熱湯にずっとつけておいてみよう!!!
そうやって、寝る前までに2回、翌日の今日の朝2〜3回、冷めた水を捨て熱湯を注ぎ直しました。
最後あたりは、浸すために使っていた容器の汚れか、プリントヘッドの詰まったインクのカスかわかりませんが、
砂のようなものが少し出て来ていたように見えました。
そしてもう強力ヘッドクリーニングなど一切せず、ただ、パターンチェック印刷をしてみることに。
ご覧ください!!!!!!!
完璧です!!!!!!!!!
左上の一箇所だけ、抜けてしまいましたが、こんなの無いに等しい!
完全復活です!!!!!!!
これでまた使えるようになりました。
目指せ!20年選手!?
いやぁ、やってみるものですね。
そしてプリントヘッドを取り外せるキャノンだったからできたこと。ラッキーでした。
これからもインクジェットを買うなら、プリントヘッドの取り外しができる商品を選んでいこうと思います。
レーザープリンターとかもありますよね。どーゆーものかはまだ知ら無いのですが、ネガ印刷ができ、色合いがフィルムっぽいキャノンが、私は好きなんです。
ご静聴ありがとうございました!!!!!
黒が出なくなった時の色んな原因が散りばめられていた、とても勉強になる2日間でした。
この体験談が、誰かのお役に立てますように。